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世界の人口は増加の一途を辿り、30年後には100億人に達するとか。一方、日本は人口減に喘いでいます。今号では、世界人口の現状と日本の人口推移、そして老後生活を営むための考え方をご案内します。
世界の人口は76億人強!現在も増加中!
2011年10月末に70億人(2011年版「世界人口白書」)の大台にのった後も増え続け、2020年8月31日には76億7,703万人になっています。この9年で6億7,700万人増、年換算では7,500万人ずつ増加しており、これはタイや英国(いずれも、人口6,800万人前後)が毎年生まれるような状況ということ。
ちなみに、この世界の人口データは”米国国勢調査局(US CensusBureau)の「世界の人口時計(World Population Clock)」”からのもので、下記Urlをクリックいただくと、世界の人口と米国の人口がデジタルに表示されます。
https://www.census.gov/popclock/
縄文時代の初め、日本の人口は2万人だった!?
● 経済が発展した江戸時代に人口が急増!
「人口から読む日本の歴史(鬼頭宏著、講談社刊)」では、どうやって調べたのか不思議ですが、日本の人口は、・縄文時代の初めが2万100人、・同前期が10万5,500人だったとか。その後、農耕が進んだ弥生時代になると爆発的に増加して59万4,900人に増えました。
また、西暦800年(平安時代)に550万人に達した人口が、800年後の西暦1600年(太閤秀吉の慶長年間)には2.2倍の1,227万人へと増加しました。ところが、戦乱の世が治まり食料も増えて生活も安定したのか、わずか120年後の1721年(江戸時代享保年間)には一気に3,129万人と、なんと1,900万人増に。
● その後、明治後半まで平均年7万人増と低迷気味に
その後は低迷して、1900年(約180年後)にやっと4千万人超え(4,384万人)を果たしました。
第一次大戦、第二次世界大戦中の戦争景気などで人口は急増したものの、敗戦で300万人以上が亡くなり、終戦の1945年に7,2147万人に減少しています。
● 高度経済成長下での人口増と少子高齢化での人口減
終戦後の高度経済成長に歩みを合わせて1967年には1億人を突破し、ピーク時は1億2,800万人に達しました。現在は少子高齢化の波をもろに受けて、1億2,500万人と長期低落傾向に陥っています。
日本の経済成長は終焉を迎え、年金も期待薄!結局は自助努力が・・・
● 「日、出ずる国」から”日、没する国”へ
高度経済成長時代に「日、出ずる国」だったニッポンが、平成のざっと30年間夢をむさぼっていた間に”日、没する国”へと転落。バブル経済華やかなりし頃は、貯まり続けた皆さんからの社会保険料(厚生年金など)で全国各地に無駄な保養施設をたくさん作り、バブル崩壊後には二束三文で売り払う放漫経営のおかげで、私たちの将来(年金生活)もすでに危険水域にあります。このままでは、子や孫の時代には完全に年金財政が破綻して、給与天引きで年金保険料を徴収されている個人は馬鹿を見る羽目になりかねません。
● 年金だけではハッピーな老後生活は送れない!?
これからは国が何をしてくれるかではなく、「自分たちの老後生活は、自分たちで守る」時代との認識が欠かせません。厚労省は老後資金が2千万円必要とか言っていましたが、現実にはそれだけ貯蓄するのも大変な上、将来の介護施設などへの入居・維持費用や病気の時の費用などを賄いきれるとは思えません。
つまり、財産を活かす工夫が必要なのです! 自分(や家族)の安心できる老後生活や幸せを支えるには、早めの自助努力あるのみです。これまで積上げてきた預貯金などや退職金を活かして、”生活に支障のない範囲”で資産運用し、これから先の人生を幸多いものとしなければなりません。