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秋のシルバーウィークには有給休暇の活用で大型連休を満喫される方も多いのでは。このシルバーウィーク最終日(9月23日)の”秋分の日”は、日本人が自然や季節、ご先祖様に想いをはせながら過ごす大切な日だそうです。そこで今号では、”秋分の日”についてご案内しましょう。
”秋分の日”ってどうやって決まる!?
◆ ”秋分の日”は何をする日?
”秋分の日”の前後の7日間を「秋のお彼岸」といい、ご先祖の供養を行う時期にあたります。
1948(昭和23)年制定の「国民の祝日に関する法律」の第二条にも、”秋分の日”は「祖先を敬い、偲ぶ」とされています。
またお彼岸は春にもあり、こちらの”春分の日”は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」で、両日は共に「すべてに敬愛の念をもつ」大切な日だそうです。
◆ 明治の頃から休日だった!
”秋分の日”は、皇室も歴代天皇や皇后、皇族の御霊を祀る儀式の日でもあり、戦前まで「秋季皇霊祭」と呼び祝日で、現在同様に休日でした。
◆ ”秋分の日”はどのように決める!?
”秋分の日”は太陽の動きによって決められる世界でも珍しい祝日で、国立天文台が計算して毎年(前年の2月1日)決められています。複雑な天文計算が使われるとはいえ、2044年まではうるう年を除けば23日(うるう年は22日)となるようです。
ちなみに、オリンピックの年、2020年の”秋分の日”は、9月22日と発表されています。
お彼岸には、ご先祖の供養と家族の将来を考えよう!
お彼岸には、先祖を敬い故人を偲んで家族でご先祖のお墓参りや、気持ちも新たに仏壇に手を合わせる家庭も多いのでは。
「彼岸」は、「あの世」を意味する仏教用語で、私たちが暮らす「この世」は「此岸(しがん)」と呼ばれており、煩悩(ぼんのう)や迷い、苦悩の溢れる場所だといわれています。お彼岸にあたる春と秋の7日間は、この世の煩悩や迷いを捨て、自分自身を見つめながら善行を通じて、先祖や仏様に感謝をする大切な日だとか。
お盆から1ヵ月ほどしか経っていませんが、日中も過ごしやすくなったこの時期に改めてお墓参りも良いのではないでしょうか。また、お彼岸に家族が集るならご先祖のファミリーヒストリー談義や、家族の将来(相続)についても話し合うチャンスともいえそうです。