感動相続

文字サイズ大中小

ニュース&トピックス

なぜ避けられない?株主総会開催日の集中化の謎!?

2019年7月3日

 日本の会社は、国の会計年度に合わせて4月1日から翌年3月31日までの3月決算法人が最も多く、上場会社のほとんどは決算期末から3ヵ月以内、つまり、6月中に定時株主総会を開催して、株主に会社の営業状況、業績などを報告しています。

実に、3社に2社がわずか3日間に集中!

◆ 総会集中日は最終営業日の1日前!?
● 3割強が6月27日(木)に開催!
 東京証券取引所の「3月決算法人の定時株主総会開催日程」によれば、6月27日(木)が最も開催社数が多く、対象会社2,330社中3割強(30.86%)の719社が開催しました。一方昨年は、6月28日(木)の開催が30.96%の725社で最多でした。
● なぜか、最終木曜日に総会が集中!
 例年、定時株主総会の開催集中日は6月最終営業日の前の日(その日が月曜日なら、その前週の金曜日)と決まっています。万一総会が紛糾し翌日に繰り越された場合、法人税等の確定申告書提出期限(3ヵ月以内)までに総会が終了できなくなるリスクを排除するため、一日の余裕をとっておくのだとか。
 また、月曜日の開催を避ける理由は、郵送される議決権行使書面の集計が総会の開会に間に合わないリスクがあるためです。

◆ 総会の集中状況

 上場会社の総会開催日は短期間に集中する傾向があり、今年は6月25日から27日の3日間に2,330社のうち1,564社(67.15%)が集中しました。
      2019年3月期決算法人          2018年3月期決算法人
● 第1位:6月27日(木)719社(30.86%)   6月28日(木)725社(30.96%)
● 第2位:6月26日(水)461社(19.79%)   6月27日(水)439社(18.74%)
● 第3位:6月25日(火)384社(16.48%)   6月26日(火)361社(15.41%)
 以下6月21日(金)339社(14.55%)、6月20日(木)126社(5.41%)と急減しています。わずか5日間に、上場会社の約9割の2,029社が定時株主総会を開催しています。
 株主と言っても1社の株式しか持っていない方ばかりではなく、これだけ集中していると総会への出席すらおぼつかないことに。うるさい株主に大勢来られては困るから、同時期に一斉に開催して事実上出席できない状況を作り出しているとか、勘ぐりたくなるところです。

◆ 最速での総会開催会社はわずか2社!
 3月決算法人のうち最速で株主総会を開催したのはスクロール(東証一部)とソーシャルワイヤー(マザーズ)の2社で、なんと5月31日(金)開催でした。ソーシャルワイヤーは2016年から4年連続の5月開催企業だそうで、早期開催で株主の期待にも応えているのでしょうね。ちなみに、PER(1株あたりの株価収益率)は31.68倍と、東証1部全銘柄平均の13.86倍(6月28日現在)の2.3倍にも上っています。

総会開催日の分散はさらに進むか…

 2018年に比べ、開催日の集中率は0.1ポイントほど下がっていますが、ここ4年では30%前後で推移しており、あまり変化がないようです。
◆ 総会集中率の下落は頭打ち!
 過去最高の総会集中率は96.2%(1995年3月期)でしたが、その後急速に分散化が進み下表のように30%程度まで下がりました。ただ近年は30%前後の推移でとどまっているのに加え、6月20日以降の開催が約9割に上り、月末での集中開催が一般的ともいえる状況に。

◆ 総会集中化の意外なワケ!?
 1990年代は、スキャンダルなどをネタに金品を要求する”総会屋”が社会問題化しており、どの企業も総会屋が出席できないように同日開催に動いた時代的背景がありました。総会屋が鳴りを潜めた今は、業績が悪い企業にとっては出席者数が増えないよう、マスコミなどに目立たないように、同日開催しているようにも見えます。

 最近では経営の透明性がますます重視されると共に、これまで以上に株主の企業を見る目は厳しくなっています。企業側が説明責任を果たすためにも、株主総会の分散開催はおろそかにできない状況です。公開企業の経営陣がこうしたことにどのように応えていくかは今後の注目ポイントですね。 

関連キーワード: 株主総会 | 株主 | 総会開催日
お問い合わせは
「英和コンサルティング株式会社/英和税理士法人」まで
無料相談受付中 相続のことならお任せ 03-3491-3811(代) 営業時間/9:00~17:30 定休日/土、日、祝日
メールフォームでのお問い合わせホームページはこちら
おすすめ記事
よく読まれている記事
PAGE TOP