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自転車事故でも、1億円もの損害賠償の事例が!?

2017年11月22日

 車を運転しているとよく目に付くのが、車道を走る自転車。1960年代にはモータリゼーションで自動車が一気に普及して、自転車との事故が増加しました。これ以降自転車の歩道通行が認められ、その結果、今度は歩行者と自転車との接触事故が増えて、歩行者の死亡や高度障害につながった事故まで起き、多額な損害賠償となったケースも少なくありません。
 今号では、自転車に絡む事故の事例とその損害賠償の大きさ、そして損害賠償への転ばぬ先の杖についてご紹介しましょう。

自転車に絡む事故~刑事事件と損害賠償~

 自転車による事故だと、大したことにはならないと考えがちですが、実際にはつぎのように刑事事件や損害賠償(民事事件)となることもレアケースではありません。
◆ 自転車事故で、刑事責任まで問われたケース
● 横断歩道を横断中の歩行者と衝突!歩行者は死亡!             重過失致死罪(書類送検)
 自転車運転中の女性会社員(47歳)が、横断歩道を横断中の歩行者(女性、75歳)と衝突して、歩行者は頭を強く打って死亡した交通事故の例です。自転車は時速30~40kmのスピードで交差点に入り、横断歩道上の横断者の確認や安全確認を怠ったとして、”重過失致死罪”で書類送検されています。
● 歩行者と衝突し、逃走のひき逃げ事故! 重過失傷害罪、道路交通法違反(ひき逃げ)の疑い(書類送検)
 下り坂を自転車で走っていた男性会社員(37歳)が前方を歩いてきた女性(62歳)に衝突し、頭に大けがをさせた女性を放置してその場から逃げた事故では、男性の前方不注視等が原因として”重過失傷害罪”に加えて、”ひき逃げ”の疑いで書類送検されています。
● 酒酔い運転で、小学生2人をはねた事故! 重過失傷害罪と道路交通法違反(酒酔い運転)で現行犯逮捕
 自転車通行可能な歩道で、自転車に乗っていた男性(35歳)が小学生2人に衝突して負傷させた事故です。実はこの男性、飲酒をして酔っぱらい運転をしていたことから、"重過失傷害”と”道路交通法違反(酒酔い)”
の疑いで、現行犯逮捕されて書類送検されました。

◆ 自転車事故で、高額な損害賠償となったケース
 上記のように刑事事件に発展することばかりでなくても、自動車事故を起こしたときと変わらぬ巨額の損害賠償と向き合う結果となるケースも増えており、自転車はあくまでも乗り物であることを意識しておかないと、"あとの後悔先に立たず!”で、賠償金を背負って一生を過ごすことになりかねません。

● 自転車で小学生が女性と衝突、女性は意識不明に! 
                  賠償額:約9,500万円

 自転車で、女性(62歳)と正面衝突して意識不明の重体のケガ(頭蓋骨骨折など)を負わせた小学生(5年生)の母親に、2013年7月に神戸地裁では”約9,500万円の支払を命じる画期的な判決”がでました。内訳は、将来の介護費用3,940万円、逸失利益2,190万円、慰謝料2,800万円などとなっています。
● 無灯火のながら走行中に衝突、歩行者に重大な障害が!
                   賠償額:5,000万円

 最近よく見かけるスマホなどを使いながらの”ながら走行”の自転車の例。夜、女子高生が携帯電話を操作しながら無灯火で走行し、前方から歩いてきた女性(57歳)に気づかずに衝突。女性に重大な障害が残りました。2005年11月に横浜地裁で5,000万円の賠償を命ずる判決が下されています。
● 車道斜め横断して、対向車線を直進してきた男性と衝突、重大な障害が!    賠償額:9,266万円
 男子高校生が、昼間、自転車横断帯のかなり手前の歩道から車道を斜めに横断して、対向車線を自転車で直進の男性会社員(24歳)と衝突した事故では、男性に重大な障害(言語機能の喪失など)が残りました。2008年6月に東京地裁で9,266万円の賠償を命ずる判決が出ています。
● 信号無視で交差点に進入し横断歩道を横断中の女性と衝突!女性は死亡!     賠償額:5,438万円

 昼間、信号無視で高速で交差点に進入した男性が青信号で横断中の女性(55歳)と衝突し、女性は頭蓋内損傷などで11日後に死亡した事故で、2007年4月に東京地裁で5,438万円の賠償を命ずる判決が。

自転車通勤するなら意識しておこう!

◆ 自転車通勤では、使用者責任が問われる時代に!
 最近では、健康増進ということで自ら自転車を通勤の足として使う社員も増えていますが、その一方で、通勤利用の際のルール(自転車損害賠償保険などへの加入、自転車の整備、安全運転など)を定めて、社員に遵守してもらうことが必要に。万一通勤中に事故を起こせば、本人はもちろん、使用者の会社も「使用者責任(民法第715条)」を問われかねません。つまり、通勤中の事故なら本人ばかりでなく、会社も損害賠償を負わされかねないのです。自動車事故などと同様ですね。
 また、東京都の「自転車の安全で適正な利用の促進に関する条例」では、自転車通勤社員の駐輪場の確保や社員による駐輪場確保の確認が会社に義務づけられており、会社の責任で社員に個別に確認する必要まで生じています。

◆ 会社で自転車通勤者向け保険への加入も

 ある会社では、自転車通勤時だけでなく、”自転車利用中の事故”で保険金が得られるように、損害保険に加入していました。当初はオカネの無駄遣いに終わるかもと話されていた経営者からも、社員が自転車の乗ってよろけて電柱に激突して重傷を負ったあと、保険金が支払われたおかげで助かったとのコメントが。
 ちなみに、一般の自転車保険で個人賠償責任2億円の例の保険では年間保険料が4千円程度など、比較的低額に抑えられるので、万一の際を考えれば自転車一台に付きひとつ保険に加入しておくのも生活の知恵では。

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