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相続&贈与

自分の想いを忠実に実現する”遺言執行者”って!?

2020年1月8日

 円満相続に欠かせない遺言には、本人の「こうして欲しい」という強い想いが込められています。といっても、必ずしも遺言通りに財産が相続されるとは限りません。そこで遺言を確実に実現させる方法のひとつとして、”遺言執行者”の指定がキーワードに。今号では”遺言執行者”についてご案内しましょう。

”遺言執行者”って?

 ”遺言執行者”は「遺言の記載内容を執行(実現)する人」のことで、遺言書で指定します。ケースによっては、家庭裁判所で選任されることもあります。
◆ 誰がなれる?
● 実は誰でもOK!
 ”遺言執行者”は、未成年者と破産者を除けば誰でもなれます。意外なことに、法人を指定することもでき、具体的には信託銀行などが”遺言執行者”になるケースが多いようです。もちろん、受遺者や相続人でも”遺言執行者”になることは問題ありません。
● ”遺言執行者”は複数でもOK!
 ”遺言執行者”を複数指定(選任)することもできます。複数にすると、”遺言執行者”の過半数の意思決定で業務の執行を決めるため、決議の手間などから余程の理由がない限りオススメできません。

◆ ”遺言執行者”の業務は?
 ”遺言執行者”の最初の業務は「自分が遺言執行者に指定(選任)されたことや遺言内容を相続人に通知すること」から始まり、その後相続手続きに入ります。具体的にはつぎのような業務があります。
・被相続人の財産調査と財産目録の作成      ・被相続人、相続人の戸籍調査及び資料収集
・法務局での登記手続きや金融機関の解約手続き  ・手続き完了後に相続人に経過や結果を報告

”遺言執行者”選びのポイント

 ”遺言執行者”には誰でもなれるとはいうものの、後々を考えれば”遺言執行者”の指定(選任)は慎重にした方がよいでしょう。指定(選任)のポイントは次のとおりです。
● 事前の了解が必要
 知らぬ間に「あなたが”遺言執行者”」とされても困ってしまうもの。指定の前に”遺言執行者”になっていただく方には了解を取っておきましょう。
● 遺言者よりも元気な方
 遺言者より”遺言執行者”が先に亡くなったり、認知症を患い遺言執行ができなくなれば、本末転倒です。また遺言書の書き換えなどで、手間とコストがかかります。”遺言執行者”には元気な方を選びましょう。
● 専門家や法人を指定
 相続手続きには法的な知識を必要とすることも多く、弁護士や税理士などの専門家を指定しておくと安心です。また、個人だと前述の死亡リスクなどの可能性もあるため、弁護士法人や税理士法人、信託銀行など遺言書作成に携わった法人の指定でリスクを軽減できます。

”遺言執行者”を指定するメリット

 相続手続きでは相続人全員の協力が欠かせないことが多く、遺言内容に不満を持つ相続人がいると、遺言を実現できない状況が生じます。そこで”遺言執行者”を指定しておくと、こんなメリットが得られます。
● 相続手続きがスムーズに!
 相続人が2人以上の場合、遠方にお住まい、疎遠となっている相続人がいる場合などでは相続手続きに時間も手間も必要以上にかかってしまいます。”遺言執行者”を指定しておくと、単独で手続きを進めたり、専門家との窓口になれるため、相続人全員で行うよりスムーズに手続が進められます。
● 相続人の勝手な振る舞いを排除!
 ”遺言執行者”を指定しておくと、相続人が勝手に相続財産を処分するなど、執行の妨げとなる行為は無効にできます。そうした懸念があれば、念のため”遺言執行者”を指定しておくとよいでしょう。
● 認知や相続人廃除などが可能!
 遺言内容によっては”遺言執行者”しかできないことも。たとえば、子どもの認知や相続人の廃除(非行のある相続人から相続権を奪うこと)、逆にその取消をする場合には、必ず”遺言執行者”の指定が必要です。
 ”遺言執行者”を定めておけば、遺言によってできる幅が広がります。

 遺言書は相続人同士で揉めて欲しくないという願いから作成される方も多いはず。良かれと考えて、相続人の一人を”遺言執行者”に指定した場合に、これが原因で相続人間に軋轢(あつれき)が生じてしまうこともあります。”遺言執行者”には常に中立な立場で執行手続を取り計らえる「信頼のおける第三者」の指定がポイントです。ご自分のおかれた状況を検討の上、遺言書の作成や相続対策についてはまずは専門家へ相談されるよう、お勧めします。その際、”遺言執行者”の指定の必要性も含めて相談されるとよいでしょう。

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