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相続&贈与

あなたもさけて通れぬ「実家問題」!

2018年12月19日

 人口移動調査(国立社会保障・人口問題研究所調べ)では、東京都に住む人の45%が他府県出身者で、実家と同じ都市圏(東京圏、大阪圏、中京圏)にはお住まいでも、実家とは別の市区町村に自宅のある方まで含めると、相当多くの方が「実家問題」を体験することになりそうです。
 特に地方の実家が、親の相続をきっかけに空き家になると様々な問題が生じるため、今号では空き家の引継ぎを巡る問題を検討してみましょう。

空き家なると、問題が山積み!

◆ 空き家としてそのままに!?
 実家に誰も住まなくなれば”即、空き家”となり、ここから頭の痛い「実家問題」がスタートします。老朽化し誰も使わなくとも、解体にはオカネがかかります。取り壊して整地するには100万円を超える出費も覚悟せざるを得ないかも。相続の後、葬儀・遺品整理や相続手続きを済ませ、ホッとした後の予想外の出費は痛いモノです。そのため、”とりあえず今のままに”という気持ちになりがちに。
◆ 空き家にも放置できない”コストと労力”が!
 これまでは空き家でも固定資産税は低いままで、負担は軽かったのです。ところが、”保安、衛生、管理、生活環境に問題のある空き家”は減免措置がなくなって、数倍に跳ね上がることに!これを避けるには、遠く離れた空き家を行き来して修理や雑草の刈り取りなどの管理が欠かせません。自分でやるのも大変ですが、他人にお願いすれば相当な出費の覚悟が必要です。

売れば税負担が気にかかる!?

 売却のポイントは、都会のようにいくらで売れるかではなく、”買い手が付くかどうか”です。地方都市の郊外や人口減少地域では簡単に買い手を見つけられません。売れなければ、別の方法を探すことになります。
◆ 相続人同士の話し合いは重要
 実家への思いには相続人でも差があり、”売る・売らない”で揉めたり、売却後の代金分配で争うなどがよく見かけられるとか。親御さん(被相続人)の元気なうちに、よく話し合うなどが大切です。
◆ 空き家の売却で、所得税が安く!?
 近年の空き家問題を受けて、相続後に空き家の実家(土地・建物)を売却すると「売却益(譲渡所得)から3,000万円を控除(注)」できるようになりました。またわずかですが、相続税を納税した相続人が不動産などを売却して利益があれば「(所得税)譲渡所得の取得費加算の特例」という恩典もありました。
 つまり、高く売ることばかりを考えずに、税負担が安くなる分を値引きに充てれば、時間をかけずに売りやすくなるのでは。
 (注)特例制度の詳しい内容は、ココをクリック

では売却以外ではどんな方法が?

◆ 建物を活かして、貸付ける!
 実家が築浅物件や趣のある古民家風の家なら、賃貸物件にもなりそうです。といっても、地方の住宅事情はわからないケースがほとんどで、貸し付けなどを希望されるなら「移住・住み替え支援機構」や空き家再生プロジェクトを推進する地元のNPO法人などに相談してみましょう。
◆ 相続開始前から始める有効活用!
 相続を見越して、実家を賃貸可能な住宅にリフォームなどして相続する方法も。収益を生む賃貸住宅の相続なら、朽ち果てていくしかない空き家を相続するよりも意味(価値)がありますね。

 親が亡くなってからはじめて実家をどうするか考えても、なかなか決められません。需要の少ない地域などでは、迷っている間に資産価値はどんどん下がっていくばかり。「実家問題」に悩む人たちは今後も増加が予想され、賢く対処するには早めの準備と専門家への相談が欠かせません。
 これからの年末年始の帰省の際にご家族で話し合われてはいかがでしょうか。

関連キーワード: 相続税 | 老後生活 | 所得税 | 実家 | 空き家
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