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相続&贈与

相続争いの火消し役は、遺言の付言!

2017年12月27日

 前号で「相続争いの火ダネはあちこちに」をご案内しましたが、原因の一つには遺された家族への愛情表現の不十分さがあったのかもしれません。そこで今号では、遺言書を使った愛情表現方法をご紹介しましょう。

”遺言事項”と”付言事項”

 遺言に記載する内容は、”遺言事項”と”付言事項”の2つに分けられます。”遺言事項”は「遺言で行える法律行為」で、記載できる内容は民法などで定められており法的効力を持ちます。一方、”付言事項”では「遺族への想いや希望など」を比較的自由に書き遺せます。
 そんな”付言事項”の活用の仕方次第で相続争いが避けられるなら、活用しない手はありませんね。

◆ ”遺言事項”はこんなもの
 ”遺言時効”はつぎのような内容が主だった点ですが、これ以外にも多くのことが民法などで規定されています。
 ● 法定相続分とは異なる相続分の指定
 ● 遺産の分割方法の指定
 ● 相続人以外に財産を与える旨の記載

◆ ”付言事項”はこんなもの
 ”付言事項”では遺言者の最後のメッセージとして、つぎのような内容を遺族に残せます。
 ● 遺族への感謝や愛情を示す内容
 ● 遺言事項(遺産分割など)について補足する内容
 ● 遺留分を請求しないように依頼する内容

≪付言の参考例≫
 ”付言事項”は、右の例文でイメージして、参考にしてください。

”付言事項”の効果!?

◆ 遺言では、わだかまりを抱えて揉める可能性も!
 形式通り「この不動産は長男に」「預貯金は長女に」などと遺言に書かれていても、ご本人の意図や理由を理解できません。こうした遺言だけでは引き継ぐ財産が少ない相続人には却って心にわだかまりを抱えることになりかねず、良かれと思って作った遺言がトラブルのタネに。

◆ 遺言者の想いを素直に表現すれば必ず伝わる!
 遺言者の遺族への想いや希望などを付言として遺すと、本人の意思が素直に相続人などに伝わりますので遺言が尊重されやすくなります。結果的に、遺言通りに財産分与などが実現するとされています。事務局でもこうした経験を重ねており、心を遣うことの大切さを身をもって感じています。
 特に、法定相続分と異なる財産の引き継ぎを遺言に書いた場合は、その理由を付言しておけば遺族間で揉めごとが少なくなるともいわれています。

”付言事項”を書くときの気をつけたい点

◆ 感謝の気持ちを忘れずに!
 ”付言事項”には、”相続人の名前を記して”日頃言えなかった”感謝の気持ちを伝えること”が大切です。さらに、遺言上での財産分与の不公平感に配慮しつつ、”そうした遺言になった理由”を遺言者の”使い慣れた言葉”で記載しましょう。
 かしこまった言葉より、耳慣れた言葉の方が遺された方々の心により響くものとなることでしょう。

◆ 他にもこんな活用法も!
 ”付言事項”にはできるだけ具体的なエピソードを添えておきましょう。万一、遺言の真贋で揉めたときに、真正な遺言であることの証になることもあります。また、遺言者の葬儀や納骨、遺品の処分などについて”付言事項”で方向性を示しておけば、遺族もお困りになりません。

 ”付言事項”の活用で、遺族に揉めごとの火ダネを消しておくことは、遺される大切な方々への最大の愛情表現となります。”感動相続!”では、遺言の作成の際には、遺族への愛情の証として付言を記されることをおススメしています。

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