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相続&贈与

家族への確かな相続に欠かせない「財産の棚卸し」

2017年10月18日

 毎年1千億円もの休眠預金(注)が発生しており、こうした預金を福祉などに利用できるようにする「休眠預金活用法」が昨年末に成立していますが、家族に内緒の銀行口座を残したまま亡くなったケースでは、相続人も知らぬまま休眠預金となって国の懐へということにもなりかねません。
(注)預け入れ後10年以上経過し、預金者本人と連絡がとれない預金。
 愛する家族にトラブルなしに遺すためにも、生前に「財産の棚卸し」を済ませておきましょう。今号では、「財産の棚卸し」をしておけば防げる3つのリスクを解説しましょう。

本人以外は見つけにくい”借金”リスク

◆ 負債(マイナスの財産)も相続財産だ!
 相続の際は、プラスの財産だけでなく”マイナスの財産”もその対象とします。特に借金があるケースでは、家族に打ち明けられず、相続時に深刻な問題になりまねません。後から借金が発覚しても、財産を相続してしまっていれば取り返しのつかないことに!ましてや、借金発覚時には相続財産(プラスの財産)は使ってしまっていたら、もっと大変!

◆ 危ないと思ったら、”相続放棄”と”限定承認”でリスク回避!
 事前に親御さんに多額の借金があることがわかっていれば、相続の際、”相続放棄(相続の権利を放棄)”や”限定承認(プラスの財産の範囲内で、マイナスの財産を相続)”といった対応策を相続人全員で検討でき、家族は借金を負わされずに済みます。
 親御さんが不動産を借入で購入している、個人事業をしている、会社を経営しているようなら、相続の際にはプラスの財産ばかりに目をやらず、借入金や他人の借入れの保証などの状況を最優先にチェックする姿勢が、リスク回避の原動力に。

◆ タイムリミットは”相続開始から3ヵ月!”

 「借入れなどの状況チェックが最優先!」の理由も、相続放棄や限定承認の手続きは”相続開始から3ヵ月以内”という期限あるためなのです。プラス・マイナスすべての財産を見つけるにはとても余裕ある期間ではありません。
 つまり、家族に負の遺産を背負わせて人生を悪い方向に導きたくなければ、事前に自らの意思で「財産の棚卸し」をしておきましょう。たとえ、個人保証や多額の借入れがあっても、相続後早い段階で相続人全員がこの件について冷静に話し合う場が持てることに!

申告後に見つかった財産には”ペナルティリスク”が!

◆ 修正申告で、余計なペナルティまで!
 遺産分割、相続税の申告・納税まで終えて相続もひと段落、と思っていた矢先にやってくるのが相続税の税務調査。調査で新たな財産や洩れが見つかりでもしようものなら、”修正申告”となります。”修正申告”すれば、追徴税額はもちろん、ペナルティとして過少申告加算税と利息にあたる延滞税までも支払わねばならないことに!

◆ 相続人間で不協和音が鳴り響く!
 税務調査で新たな財産が見つかれば、相続人の心中は穏やかというわけにはいきません。相続人間で「隠してたんじゃないか?」「独り占めしようとしてたのでは?」「まだあるのでは?」などといった疑心暗鬼の目が向けられ、良好な関係にヒビが入りかねません。

価値のわからない財産の”損失リスク”を回避しよう!

 財産の価値を知らなければ二束三文で処分しかねないものに、骨董品や美術品などがあります。こうした財産の価値を知るには専門知識が必要で、プロにお願いすれば費用負担もバカになりません。とはいえ世の中には、「こんなものがどうしてこれほど価値があるの?」と思わせるものが意外なほどあるもので、親御さんの趣味次第では気を付けておきましょう。

 実はこうしたリスクの問題も、生前に「財産の棚卸し」をしておくだけで回避でき、相続人が苦労して相続財産を探し回るといった労力も軽くできるのです。「財産の棚卸し」のおまけとして、収益性の悪い財産がみつかれば、分割しやすい財産や比較的収益性の高い財産などへの組替え対策も検討できます。
 相続発生時に愛する家族を慌てさせたり、悩ませないためにも「財産の棚卸し」をオススメします。ご家族と一緒に始めてはいかがでしょうか?

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