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ええっ!「死後離婚」ってなに?

2017年3月22日

 ひと昔前までは、男性優位の亭主関白の家庭がほとんどでしたが、最近ではそういった家庭は少数派となっているとか。おしどり夫婦のような仲良し夫婦ばかりでなく、いろいろな理由から離婚に踏み込めず、仮面夫婦を続けている方も増えています。それを受けて世間では”配偶者が亡くなってから離婚できるの?=「死後離婚」”について関心がもたれはじめています。そこで、今回は気になる「死後離婚」についてご紹介しましょう。

配偶者が亡くなった後に「死後離婚届」を提出すればいいの?

◆ そもそも「死後離婚届」ってあるの?
 結論からいえば「死後離婚届」はなく、役所に離婚届のような書類を提出する必要はありません。実は、民法(728条)では「どちらかの片方が亡くなると、婚姻関係は終了する」とされており、死亡届を提出した時点で婚姻関係は終了するためなのです。
 ここでご紹介する「死後離婚」は、”亡くなった配偶者の親族との姻戚関係を解消”することとなります。

◆ 亡くなった配偶者の親族との関係は?

 離婚する際には婚姻関係や配偶者の親族との姻戚関係も解消されますが、死後離婚のケースでは何もしないとそのまま姻戚関係(例:亡夫の両親、兄弟など)は残ってしまいます。もし、この関係も解消したいなら「姻族関係終了届」を役所に提出すればよく、ついでに苗字も旧姓に戻したければ「復氏届」の提出で戻ることもできます。
 とはいえ、子どもの苗字は「復氏届」を出しても変更できません。家庭裁判所の許可が必要ですので、注意が必要です。

 読者の方々は、「なぜ亡くなった配偶者の姻族との関係まで解消したいのか」を疑問にお感じになる方も多いことでしょう。実はいまや亡夫のお墓(夫の実家の代々のお墓)には入りたくないと感じている妻が非常に多いことなどもその背景にあるようです。

離婚したら、遺族年金や相続財産はもらえない?

◆ 遺族年金はどうなの?
 離婚したあとに前の配偶者が亡くなっても遺族年金はもらえませんが、死後離婚のケースでは「姻族関係終了届」を提出していても、亡夫の遺族年金の継続手続きを社会保険事務所ですれば遺族年金はちゃんともらえます。その後、再婚されればその権利は失うことになりますが。

◆ 相続財産はどうなの?
 遺産相続の権利は、配偶者が亡くなった時点での関係(法定相続人かどうか)で判断するため、配偶者の亡き後にどうしようとも、遺産相続を受けられます。「姻族関係終了届」を提出していても、その後、亡夫の両親(舅・姑)が亡くなった際には、子ども(舅・姑にとっての孫)に遺産相続の権利が残ります。

 どうお感じでしょうか。遺された配偶者にとって「死後離婚」はメリットはあっても、デメリットはさほどなさそうです。でも、先立った配偶者の気持ちを思うと、何ともやるせない気持ちが湧いてきます。死後離婚は”最後の手段”として、配偶者との関係性やその両親との関係に悩んだらまず夫婦で話し合い、問題に向き合う努力を重ねて答えを見いだす必要がありそうですね。

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