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”財産分与と年金分割”、驚きの世界との格差!

2020年3月18日

 離婚は2002年の29万組弱をピークに減少傾向で、2018年は27%減の21万2千件と、日本人の夫婦仲が良くなったかのように思われます。といっても、時間あたり24件、2分半ごとに離婚が発生している計算です。
 離婚で決めておくべきポイントは”子ども”と”オカネ”の2つで、今号では、離婚後の生活を支えるオカネ=”慰謝料や財産分与”と、浸透しつつある”年金分割”についてご紹介しましょう。

離婚とオカネの密接な関係

◆ 慰謝料と財産分与 
 離婚に際して常に支払いがあるとは限りませんが、夫婦間でのオカネの清算という意味では「慰謝料と財産分与」が代表例です。
● 慰謝料
 夫婦間での相手方から受けた精神的苦痛への損害賠償なので、カップルの状況次第で大きく異なり、慰謝料がゼロというケースもあります。
● 財産分与
 婚姻(結婚)期間中に夫婦で築き上げた財産が対象で、自宅や家財、預貯金などが財産分与の対象です。

◆ 世界の慰謝料と”スズメの涙”の日本の慰謝料
● とんでもない慰謝料と財産分与の支払いが!
 世界で最も多額のお金(慰謝料+財産分与)を支払って離婚した人は、Amazon創業者で世界の富豪ランキングトップのジェフ・ベゾス氏です。2019年4月の離婚では約350億㌦(当時、約4兆円)相当のAmazon株で支払うことに合意したとのこと。離婚は同氏の不倫が原因でした。もはや、世界のセレブが別れる際には多額の慰謝料支払いが常識に。
 ちなみに、別れた元妻は慰謝料の半分を慈善事業に寄付するとか。世界のセレブはやることが桁違い!
● では、日本の慰謝料の相場は?

 日本では9割が夫婦の同意での「協議離婚」で、慰謝料や財産分与の実態がわかるデータがありません。
 参考になる資料では、家庭裁判所での調停離婚データなどが「司法統計年報」で発表されており、財産分与(慰謝料も含む)額は「決まってない」も含め「200万円以下」が全体の約5割に。これでは離婚での転居や新生活に必要な費用に充てるのがやっとで、その後の生活を支える金額にはほど遠い状況です。

年金を分割できる制度とその利用状況

 夫婦間で年金を分割できる制度は2007年にスタートしましたが、2018年度の利用件数は2万8,793件と離婚件数(21万2,871組)のわずか13.5%。話し合いによる按分割合はほとんどが50%で、分割された側(主に、夫)は年金が月額3万円減っています。
◆ よくある勘違い!?
 多くの方が「夫の受け取る年金を半分ずつにできる」と誤解されるていますが、分ける年金は結婚期間分だけが対象で、年金といってもその対象は厚生年金だけなのです。基礎年金と国民年金は分割の対象外のため、年金を分割しても妻側(一般的には、分割を要求する側)の取り分は驚くほど少ない結果になります。また、自営業者の妻は年金分割の請求はできません。
 結婚10年での離婚では、相手の厚生年金の加入期間のうち、結婚期間10年分の半額だけが受け取れるというわけです。実際には、かなり少額となりそうです。

◆ 収入が多い方の年金が分割対象に!
 夫の年金が分割対象と思われがちですが、共稼ぎカップルでは2人の厚生年金を合わせたものが分割の対象になります。常に、夫から取り上げるばかりというのは幻想で、年収に大した差がなければ、あえて分割する必要もないかもしれません。 

関連キーワード: 離婚 | 富裕層 | 年金 | 慰謝料 | 財産分与
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