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ええっ!みんな1,820万円も貯蓄がある!?

2018年4月25日

 総務省発表の「2016年の家計調査報告」によれば、平均貯蓄額は前年比15万円増の1,820万円(2人以上世帯)で、4年連続での増加になりました。”ええっ、ウチにはそんな貯蓄はない!”と感じたあなたに、「平均貯蓄額のウソと実態」をご案内しましょう。

平均貯蓄額って、本当の意味の平均でない!?

 総務省発表の平均貯蓄額をみて、「よくそんなに貯金できるな?」といった収入から見た貯蓄の実感と平均貯蓄額とのズレを感じられた方も多いのでは。
 「貯蓄現在高階級別 世帯分布」(下表)で【平均貯蓄額が”平均値”を表さない】事実を検証してみました。
 (注)グラフでは、”貯蓄額”を横軸に、縦軸に”貯蓄額(横軸)をお持ちの世帯割合”をまとめています。
 このグラフによれば、”貯蓄額1,400万円の世帯”は平均貯蓄額より25%ほど少ないのですが、実際には「貯蓄額の多い方から上位約4割」に位置しています。大多数(6割)の貯蓄額は1,400万円よりも少なく、全体的を通してみると1,400万円の貯蓄のある世帯は若干リッチの部類に入るのかも知れません。
◆ 本当の平均貯蓄は1,064万円!
 平均貯蓄額1,820万円の世帯は、実際には上位3分の1にランクされる世帯となります。
 保有貯蓄額の多い順に世帯を並べると真ん中になる貯蓄額(中央値で、下表では赤枠で囲っている)は1,064万円と、平均値の6割弱ほどでしかありません。平均貯蓄額とど真ん中の貯蓄額との差の理由は、高額貯蓄の保有世帯が平均を押し上げてしまうためなのです。これでは貯蓄の実態を表さないので、一部メディアでは”貯蓄中央値”を取り上げるケースが増えているもようです。
◆ 貯蓄100万円未満の世帯が1割強にも!
 注目すべきは「貯蓄100万円未満の世帯が10.5%」に上っている点です。また、平均貯蓄額を下回る世帯が実は3分の2(68%)を占め、貯蓄高の低い階級が大多数ということも理解しておいた方がよさそうです。

39歳までは純貯蓄額が大幅なマイナスに!

● 年代別貯蓄残高では、60代以上が2,400万円程度に!
 貯蓄残高を年代別にみると、40歳未満(30代)で平均574万円、50歳未満(40代)で平均1,065万円でした。一方、貯蓄が急速に増えるのが60歳以降で、60~69歳の世代が2,312万円、70歳以上の世帯では2,446万円と、平均貯蓄額を大きく上回っています。
 60歳以上の世代の貯蓄が2,000万円を超える理由は、退職金などまとまったお金が入ったり、子どもの独立などで貯蓄スピードが加速した結果などが考えられます。
● 悲哀を味わう40代未満の子育て世代!
 30代、40代では住宅ローンなどが多く残っており、”純貯蓄額(貯蓄残高から負債を差し引いた額)”がマイナスか、ほぼトントン、つまり、貯蓄がない状態でした。過去の推移でも、純貯蓄額がマイナスの状況は毎年ほぼ変わらず、年代が上がるにつれ、負債が減り貯蓄残高が増えるという構図のままとなっています。
 将来、年金をもらえる保証も揺らいでいる状況では、給与が上がっても消費に回しづらいところです。

では、収入が多ければ貯蓄も多い?とは限らない実態が!

 年収階級別純貯蓄(下表、注)によれば、年収が多いほど貯蓄高も多くなる傾向ですが、一方で負債も多く抱えています。純貯蓄額でみると、平均年収507万円の第Ⅱ階級と最上位の平均年収の第Ⅴ階級がほぼ同額で、純貯蓄額が最も多い分類という意外な結果でした。
 また、他の階級は平均年収にかかわらず、純貯蓄額はほぼ同額で、平均年収の最も低い第Ⅰ階級がその中でもトップに。この結果、平均年収に対する貯蓄残高の倍率では、第Ⅱ階級の4.88倍と第Ⅰ階級の4.86倍が他の階級を圧してダントツのトップに。
 下表の傾向からは、平均年収が多いほど貯蓄額が少ない傾向が見受けられます。つまり、「収入が少ないから貯蓄ができない、お金が貯まらない」とは言いきれず、本人やご家族の貯蓄への意識により大きな違いが生ずるようです。
 (注)下表は、年収階級別の貯蓄残高と負債、純貯蓄額をまとめたものです。

 同じ年代がどのくらい貯蓄しているかは気になるものです。こうしたデータを参考に、今現在の家計と貯蓄の状況を理解して、今後のライフプランニングの役立てていただければ幸いです。

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