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急増中の”タンス預金”、メリットは?

2017年10月4日

 長引く低金利で定期預金の魅力もなくなり、ペイオフ対策・相続対策、マイナンバー対策などの様々な名目で話題となった”タンス預金”。そんなに便利なものでしょうか?
 そこで今号では、”タンス預金”について少し掘り下げて検証してみましょう。

そもそも”タンス預金”って?

 銀行の預金を引き出して現金化して、一時的な隠し場所として自宅のタンスにでも置いておこうということで名付けられたものが”タンス預金”です。大きくとらえると、庭先なども含んだ自宅で保管している現金をいいます。たとえば、金庫にしまっても、カバンや段ボールに詰めて天井裏や床下に隠していても、”タンス預金”というワケです。
◆ ”タンス預金”はちょっとした国の国家予算規模に!
 ”タンス預金”は年々増加傾向にあり、大手シンクタンクの調査によると家庭に眠る”タンス預金”の総額は、2017年2月末時点で43兆円で、ちょっとした国の国家予算並の金額に膨れ上がっているとか。
◆ ”タンス預金”が増えた背景は?
 歴史的な低金利で金融機関に預けるメリットが薄れていることに加えて、マイナンバーでお国に預金を含む財産を捕捉(ほそく)されてしまうといった懸念から”タンス預金”が増えているといわれています。

巷でささやかれている”タンス預金”のメリットはホント?

 ”タンス預金”のメリットといえばつぎのような点が浮かびますが、果たして本当にメリットを享受できるのか検証してみましょう。
● いつでも必要な時に使える!?
 自宅に現金があればいつでも必要に応じて使うことができますし、銀行の営業時間や手数料も気になりません。特に、家族がケガや病気をすれば簡単に預金を下ろしに出向くこともできず、また相続が発生すれば預金口座が凍結され引き出せません。
 こうした場合でも手元にまとまった現金があれば、手術代・入院費用、葬儀費用などの支払いも安心してできますので、大変重宝することになります。
● ペイオフ対策になる!?
 銀行が破たん(ペイオフ)すれば、預金が返ってこないリスクはゼロとはいえません。といっても、ペイオフでも「1行あたり、1,000万円+利息」までの預金は保護されます。つまり極端な話、10行に分散して預金すれば「1億円+利息」が保護される計算に。
 銀行預金や上場株式などを何億円もお持ちの方なら、巨額の”タンス預金”も意味あるものになるでしょう。そうでなければ、無駄遣いや盗難リスクを考えれば決して大きなメリットとは言えません。
● 相続対策になる!?いや脱税に!
 軽い気持ちで「現金で持っていれば税務署は気づかないだろう」と考え、相続の発生時に”多額のタンス預金”を申告されない方も見受けられるようです。ところがこれは相続対策でなく、意図的な脱税(租税回避行為)になってしまいます。
 富裕層については、税務署は、過去の所得税申告などからの収支のバランス、財産債務調書や様々な支払調書などの情報からおおよその財産を把握していると言われています。さらに、銀行預金などへのマイナンバー制度の導入でその精度は確実に上がることでしょう。
 税務調査で見つかったときのペナルティ(重加算税を含む罰金や懲役刑)を考えると、『”タンス預金”は遺産から除外』という考えはいまのうちに改めておいた方が良さそうです。

”タンス預金”には別のデメリットが!

◆ 災害で、消滅リスク
 火災や地震、洪水といった災害で燃えてしまったり、流されてしまっても、国や保険での保障もなく、損してそれっきりに。一方、銀行などに預けていれば通帳が燃えても、後日、預金残高は引き出せ、なくなってしまうこともありません。

◆ 盗難・紛失リスクも
 「うちにはタンス預金がある」と言いふらす方はお出でにならないと思いますが、日々の生活ぶりや家柄などで悪い人に目をつけられ、空き巣や強盗といった被害を被られるケースも。また、家族にお金をせびられることも数多く・・・。
 なお、”タンス預金”の存在を家族に知らせていないときは大変です。ご本人が亡くなった後、何も知らぬ遺族は隠し場所ごと処分(廃棄)してしまうリスクもあります。ごみ処理場などで「多額の現金が発見!」といった報道の中にはこういったケースもみられるようです。

 本人が亡くなり、預金口座が凍結され、当面の間、お金が引き出せなくなるリスクにも、最近多発する自然災害時にも心強く役立つのは現金です。そういった意味では数十万円から100万円程度の現金を置いておくのは良いことかもしれません。ただ、必要以上に多額の現金を”タンス預金化”するのはリスクが多く、あまり意味がないかも。

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