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中学受験にみる子どもの教育費の重さとオカネの事情

2017年2月15日

特殊な首都圏の”中学受験”事情

 経済環境の厳しさから、毎年の安定的収入増は期待薄の時代に!そうなれば頼りは、孫のためなら財布のひももゆるみがちなおじいちゃん、おばあちゃん!とはいえ、孫の教育費が本格的にかかり始めるのは高校や大学に入る前で、意外にも(私立)中学受験をするケースでは「小学生時代の負担が大きい」ので、孫支援にも限界が。
 東京圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)、大阪圏、名古屋圏の一部には中高6年間一貫教育を行う私立校や私立大学付属校があり、毎年多くの小学6年生が受験します。特に、東京都には私立中学だけで190校弱あり、首都圏模試センターによれば「2016年には、小学6年生の15%弱(約4万4,700人)が私立受験」をしたとか。
ちなみに、東京都の調べ(2015年)では東京都の小学6年生は4人に1人が受験をしている計算だそうです。

塾代だけで200万円以上!?

 中学受験で志望校に入ろうと考えれば、事前の準備が欠かせません。実はそこに大きな教育費負担が生ずる原因があります。
必要となる教育費の種類別にご覧いただきましょう。
◆ 小学校時代にかかる教育費負担
● 塾通いの費用
 受験対策として、塾に通うか通わないかで、かかるコストは大きく違ってきます。なかには親御さんが勉強をみるご家庭もあるようですが、これは特殊な例で、塾に通うのが一般的です。
 都内には、SAPIX、日能研、早稲田アカデミー、四谷大塚、栄光ゼミナールなどの大手塾があり、小学3年生の2月から”4年生向け受験コース”がスタートします。
・月謝(テキスト代・教材費含む):4年生からの3年間で、200万円程度かかります。
・月謝以外の費用:月謝は数万円の設定でも、春・夏・冬の休みごとの講座、特別補習、集中合宿などが。
         6年生ともなれば月謝と臨時費用で年間100万円以上は覚悟しておいた方がいいでしょう。
・受験直前費用 :合格圏内に入れないなら、家庭教師をつけて、費用がかさむケースも。
● 模擬試験の費用
 偏差値の確認や場馴れのため、四谷大塚や首都圏模試センターなどの模擬試験を数回は受験するのが一般的。1回あたり5千円程度で、6回受ければ3万円になり、親子で出かけるための試験会場往復の交通費も必要になります。
● お試し受験の費用
 1月には、長崎や高知などの地方中学が東京や大阪で出張試験を実施し、千葉県や埼玉県の中学受験が始まります。場馴れや合格体験のためなどで、多くの小学6年生が受験します。受験料は1万5,000円から3万円程度ですが、小学校を休ませて埼玉など遠方の学校まで親子で往復することとなります。

◆ 私立中学の受験料と入学金
 東京都と神奈川県の中学では、毎年2月1日から試験が始まります。
● 受験料
 受験料は、ざっと2万円から3万円。
 いわゆる名門校では試験は1回しかない学校も多いのですが、一般的には、同じ学校で複数回受験日があり4回分まとめて申し込めば同額で済むというところも増えています。受験回数が増えるにつれて、受験料が増える学校もあります。
 1校受験の子はマレで、3~4校志願する子どもが多く、受験料だけでも10万円程度はザラです。
● 私立中学の入学金
 合格後すぐに納付しなければならないのが入学金です。
 いわゆる有名校は、受験日の翌日か2日後に合格発表、その翌日(受験日の最長3日後)が入学金の納期限という流れなので、別の中学(第2志望)の合格発表前に入学金を納付せざるを得ないケースもでてきます。東京都の調査では、都内私立中学の入学金の平均は約25万円で、一度支払った入学金は返還されませんので、ダブって支払うとバカにならない額に。
 
 ここまでの費用だけで、塾の費用が3年間で最低でも200万円、模擬試験3万円、受験料10万円、入学金25万円とすると、入学前までで少なくともトータルで238万円もかかってしまうことに。

授業料以外にもいろいろ負担が生ずる!

 合格して入学が決まると、さらにさまざまなオカネの支払いが待っています。下表のように、入学金(平均約25万円)に加えて、授業料(平均約46万円)、その他(平均約18万円)などの他に、つぎのような費用がかかるのです。
◆ 私立中学の施設費って、なに?
 東京都発表の「平成29年度 都内私立中学校の学費の状況(下表)」によれば、授業料に加えて、毎年”施設費”が上乗せされます。私立中学では、スポーツ施設やホールなど充実した設備を整えている学校も多く、施設の維持費を親が負担するのが通例です。合格直後の入学金のほかに、毎年、学費トータルで平均約70万円にも上っています。
 また、受験時に80%以上の得点者は「入学金と1年間の授業料が免除」などの特待制度がある学校もありますが、その場合でも施設費とその他(諸経費)は必要です。

◆ ワケのわからないが、寄付金!
 上表には含まれない出費の一つが、”寄付金”です。
 東京都の「寄付金・学校債の募集状況」によれば、東京都の私立中高一貫校の中で寄付金を募集している学校は184校中81校で全体の約4割強にすぎませんが、10万円、20万円とまとまった資金が必要です。親御さんにとってはいくら寄付すべきかわからず、ついつい必要以上に寄付をしてしまうことにも。

◆ 他にも意外にいろいろかかる!
● 制服代その他
 公立中学に進学しても制服代はかかりますが、私立中学では”靴や靴下まで指定がある”ことが多く、制服など一式をそろえれば高額になります。
● 通学費用など
 電車通学がほとんどなので、定期代もかかります。また、給食がある私立中学はほとんどなく、弁当持参となりますので給食費はかかりません。(が、毎日作る親御さんが大変です…)
● 修学旅行や夏季講座など
 修学旅行も海外に行くなど、私立中学では臨時費用も高額になりがちです。また、校内での夏季講座などの費用が別途かかる学校もあります。

● 残念だった子どものケース
 残念ながら不合格となり公立中学校へ進学のケースでも、中学受験を目指した子どもは、3年後の高校受験に向け塾を続けるケースが多いようです。学費負担は少なくても、塾の費用はかかってくる計算に。

 このように中学に入る前の受験や合格後の費用などでもかなりのオカネが必要とされ、サラリーマン所帯ではこれら出費が余裕でまかなえるケースは少ない状況にあります。子ども(孫の親御さん)が大変なときのサポートこそ意味があります。オカネを活かして使うなら、「その後の高校、大学などへの進学費用」の支援、それも早めの資金贈与や実費負担などをオススメします。
 教育費の支援の方法はいろいろあります。生前贈与のご相談はお気軽に事務局まで。

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