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あんしん経営

”お化け”となって現れる恐怖の「社長借入金」

2017年7月26日

 社長が多額の資金(個人資産)を会社に貸し付け、返済は”ある時払いの催促なし”といったことをよくお見受けします。ところが、そのまま放っておくととんでもない結果が待ち受けているのをご存知でしょうか。
 今号では、”会社のために良かれ”で行った「資金の貸付け(=会社では、社長借入金)」が社長自身に及ぼす驚きの影響とその対策についてご紹介しましょう。

情けも過ぐれば仇となる!?

◆ チリも積もって山となった貸付金の原因は?
 業績悪化などで資金不足に陥り「社長が運転資金を貸し付けたケース」や、当座の資金繰りの関係で「いったん社長へ支給した役員報酬を会社に戻したケース」など、積もり積もって数千万円に上ってしまうことも多いのです。原因は、会社にとって大変都合の良い借入金であることによります。つまり、利息なしで、催促もなし、返済もなしと、良いことづくめの借入金なので資金繰りは大助かり。結局そのまま放置する結果に・・・。
 ところが、社長借入金は貸し手の社長自身にもとても大きな影響を及ぼす不吉なものなのです。

◆ ”泣きっ面に蜂”なんてことになりかねません!

 ”タダより高い(怖い)ものはない”の例えと同じように、”催促なしの借入金”は会社の信用力をダウンさせるばかりか、トンでもない化け物に変身するおそれが!社長に万一のことが起これば、会社への貸付金は”相続財産”に化けてしまいます。
 といっても、会社は赤字状態なので貸付金は社長の遺族に戻せません。その一方で、社長の相続財産には貸付金が”貸付債権(=会社への貸付金)”として取り込まれて、相続税が課税される恐ろしい仕組みとなります。 
 つまり、返済が期待できない帳簿上だけの貸付金が相続財産として、相続税までかかってくることになるのです。まさに、”泣きっ面に蜂!”

実は、蜂に刺される前に対策ができる!

 多くの会社ではそのままの状態で放置されている社長からの借入金も、状況次第ですが、刺される前にこんな対策の余地があります。
◆ 即効性のある対策
 つぎのような手法を使えば、返済が期待できない会社への貸付金を消滅させて、万一の相続時にも相続財産が増えることのないようにできます。また、他にも様々なメリットが得られます。もちろん、対策の実行には事前の準備が必要ですので、税理士などの専門家へ相談されることをおススメします。
 ● 貸したお金の放棄
 ● 貸したお金の出資への切り替え
 ● 生命保険の活用

◆ 時間はかかるが、負担感の少ないコツコツ返済による対応
 毎月の社長の報酬を減らして、減額分を社長からの借入金の返済に充てるという、単純な方法です。社長の手元に残る金額は変わりませんが、社長の給与分の所得税や社会保険料の軽減が図れる対策です。

◆ 対策をやってみれば、予想外の自社株評価減効果まで
 こうした対策を実行すると、会社の財務体質の強化ができ、貸借対照表のバランスが良くなり、会社の信用力もアップにつながります。もちろん、取引先の銀行の見る目も違ってきます。
また、後継者への自社株贈与も負担を少なくできる余地が生じます。

 このようにマルチなメリットが期待できる対策はすぐにでも実行に移してみてはいかがでしょうか。

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